赤ちゃんの「眠る」と「眠れる」は違う!?

A「眠る」
~すると眠たくなる=眠気がやってくる
例)・夕方になると眠たくなる
・入浴後に眠たくなる
つまり
「身体の仕組みで必然的に眠っていく」という状態をさします。
B「眠れる」
~すると眠れる=眠ることができる
例)・授乳するとリラックスして眠れる
・ベビーマッサージをするとすっと眠ることができる
つまり
「心身ともに安心感があり、寝る準備ができ入眠していく」状態をさします。
この記事では
A「眠る」=「身体の仕組みで必然的に眠っていく」について理解していきます。
私たち人間は、身体に備わった自然な仕組みを利用するだけでスムーズに眠りにつくことができるのです。
そのために必要なことはたったの3つ!
【体温】
【光】
【行動】
ひとつずつ見ていきます。
【体温】
人間には深部体温と皮膚温度という2種類の体温が備わっています。
深部体温とは体の中心部分(体幹)の温度(赤ちゃんのお腹や背中を触って感じる)、皮膚温度とはいわゆる皮膚で感じ取れる温度(赤ちゃんの手足で感じる)のことです。
この深部体温と皮膚温度の差が急激に縮まる時に、眠気が襲ってくるように人間の体は作られています。
ではこの、深部体温と皮膚温度の差を縮めるためにはどうしたらよいのか?
5つご紹介します。
1)入浴
深部体温が急激に上がるとおよそ90分後に急激に下がり始める。
つまり深部体温が下がることにより、皮膚温度との差が縮まります。
2)入浴後に涼しい部屋にいく、パジャマを着るのを待つ
熱を放散することで深部体温が急激に下がります。
涼しい部屋で過ごしたりパジャマを着るのを少し待ったりするだけで
体内の熱が放散されやすくなります。
3)刺激を減らす
子どもはお風呂の後、裸で家じゅうを走り回り興奮状態に陥ったり、テレビなどで多くの情報が脳内に入ると興奮状態になります。身体や脳に刺激を少なくすることで深部体温が下がります。
4)足湯で皮膚温度を上げる
深部体温と皮膚温度の差を縮めると眠気がくるので、皮膚温度をあげていくことも有効です。足湯や、熱めの簡単なシャワーなどは皮膚温度を上げてくれます。
5)足裏/手のひらマッサージ
マッサージするとポカポカしてきますよね!これはまさに皮膚温度が上がっているからです。
次に【光】について見ていきます。
人間は目からだけでなく、皮膚からの光も脳に刺激が行くと言われているくらい身体と光は深くかかわりがあります。
3つの事を意識するだけで、身体が自然と眠たくなってくるでしょう。
1)朝の日光浴
起床明け、できれば午前中に日光を浴びることで、就寝時間に眠気をうながすメラトニンが分泌されます。
メラトニンの分泌により私たちの身体は夜間に眠れる仕組みになっているのです。
2)夕方以降の照明
夕方以降に部屋の照明をオレンジ系にし、暗めのお部屋にすることでメラトニンの分泌を妨げず、
身体も休息モードになっていきます。
3)就寝前のブルーライト
2)と同じ働きですが、
ブルーライトはメラトニンの分泌を減少させる働きがあるとされています。
タブレットやテレビは就寝2時間前に終えることが理想と言われています。
最後に【行動】についてみていきます。
行動学的に、「人間は毎日同じことをすると、身体が次の行動を起こしやすくなる」と言われています。
つまり、就寝前に毎日同じ入眠儀式(ねんねルーティン)を繰り返すことで、その入眠儀式を始めるだけで身体が自然と眠くなってくるということです。
この記事では「眠る」=眠気がくる、つまり「身体の仕組みで必然的に眠くなっていく」状態をつくるには
【体温】【光】【行動】の観点で人間の持ち合わせている自然な力を上手に利用することを解説しました。
次回は「眠れる」=眠ることができる
つまり「心身ともに安心感があり、寝る準備ができ入眠していく」とはどのような状況の時か、特に赤ちゃんはまだ自分をコントロールできないことが多いので、ママ/パパはどのようなサポートを赤ちゃんにすることができるのか、ということを書いていきます。
次回をお楽しみに😀
赤ちゃんの睡眠について正しい知識が広まり
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Rubans初の睡眠の専門家:ライトひかり
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参考文献:
International Parenting and Health Institute
西野精治「スタンフォード式最高の睡眠」サンマーク出版, 2017
愛波文「ママと赤ちゃんのぐっすり本」講談社, 2018
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